固定資産、金融資産税強化と立憲民主党代表選
金持ちどものする政治に分配は可能なのだろうか。不可能!それがわれわれプレープスの自民党を批判する所以である。
公表された閣僚の資産を見れば、彼らが多くの不動産と金融資産を持っていることが明白に知られる。そんな彼らが、固定資産税や金融資産税の増税と、それに伴う低所得層への再分配を推し進めるとは思われない。
実際、公表された経済対策も、最低限の補償にとどまり、国民の不満を最大2万円などというポイント付与でごまかし、抜本的な制度変更の必要性に気づかせまいとするこすいものでしかなかった。経済的に恵まれない子育て世帯への補助などは、当然もっと早くに行うべきものであった。
大学ファンドの設立などは、現状の教育格差が維持される以上、また分配の仕組みが調わぬ以上、高所得者層への利益を拡充するための施策に止まる。成長と分配といいながら、実は成長に偏しているのが、自民党のいわゆる「分配なくして成長なし」であろう。
われわれプレープスは、当初、岸田新総裁には期待していたのである。それが結局俗悪な自民党政治にがんじがらめにされているばかりか。失望は甚だしい。
対する野党第一党、立憲民主党では代表選が行われる。予想通り、共産との選挙協力については肯定の声が聞かれた。
しかし、野党共闘などという耳障りの言い言葉で、共産党との野合をごまかそうというのは、大抵の国民には通じぬ策略であろう。選挙の仕組み上、候補を一本化すれば得票の増える区もあろう。だが、それは立憲民主党への期待からではない。他に投票先が、選択肢がないからでしかない。どちらを選ぶか、で終わってしまう。そこに政治的な思考はない。それでは、世の中を変えるアイデアが出てこなくなってしまう。
自民、民主、共産と並んだ選択肢を見て、自分の立場に近いものを思索する。その経験が、政治的関心の薄い日本国民には必要だったはずである。
最年少で、国民民主に近いとされる泉氏には、是非とも共産党とのコネクションを断ち切り、真の民主主義を目指す姿勢を取って欲しい。当選は難しいかもしれないが、党内にさような考えのあることを示すならば、先々への期待が少しは持たれようと、われわれプレープスは考えているのだ。
頑張れ泉、党内圧力に踏み潰されるな!